
私がトンネル近くの作業場にいた時、見知らぬ人から菅江の伊葬諾神社の場所を教えて欲しいと、かけられた。差し出された名刺を見ると、大津市の松井さんと言う人である。その松井さんの話によると、「近畿の五 芒星」の一角は伊吹山が定説であるが、私は、菅江の伊弉諾神社であると確信 している。伊吹山は伊舞諾とは無関係。他の四つは全て伊舞諾と関係がある。

伊舞諾神社は、伊吹山の近くの須川にもあると、私が言うと菅江の方が遙かに旧い神社であると主張した。松井さんを伊葬諾神社に案内すると拝殿の右上にお札を貼り、二つの灯籠に持参した何やら光る物を置き、神妙な顔つきで参拝された。そして、水舎から水を汲んで帰られた。伊弉諾神社のパワーを貰うためかと。
菅江は水銀を産出?
松井さんは、菅江に来る前に太平寺(旧伊吹町の集 落で、現在は廃村)出身の福永さんに出会った。その福永さんに菅江まで案内してもらったそうである。福永さんの話によると古代、菅江は水銀を産出したと言う。そんな話は私は初耳である。興味本位で調べてみると、水銀は金の精錬に必要とされた。水銀は赤土の地層に分布する。確かに菅江の土は赤土である。さて、真相は如何に。
五芒星とは
五つの角を持った星マーク。日本では奈良時代から 魔除けとして使用されてきた。五芒星がパワーを持つ ことは、世界中で認知されてきた。五角形の中に、悪 霊や邪気を閉じ込め動けなくする。また、入れなくする。近畿の五芒星の五角形内には、平安京・平城京・飛鳥京が一直線に並んでいる。
